糖尿病合併症の解説

糖尿病性壊疽とは。下肢切断の危険がある。

糖尿病の方は傷が悪化しやすいといわれています。感染症に対する抵抗力(免疫力)の低下、動脈硬化による血流低下に付随する栄養や酸素の供給低下、神経障害で痛覚が鈍くなることなどが影響していると考えられています。ささいな傷がどんどん悪化し、炎症が皮膚に大きく広がった状態が蜂窩織炎です。蜂窩織炎の治療は抗生剤の投与で、なおるまでに長い時間がかかります。また、蜂窩織炎の炎症が骨に及ぶと治療が困難となり、全身に菌がまわらないように、炎症部を切断する場合があります。
血糖値を適切に管理し、免疫力を保つようにしましょう。小さな傷に注意を払い、悪化するようであれば皮膚科を受診してください。